本記事ではホテル業界における新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みとして、「ヴィアインホテルチェーンのサーマルカメラ検温システムの運用開始」を紹介します。
これまでJR西日本が運営するヴィアインホテルチェーンでは新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みとして、以下のことを実施してきました。
- 検温やマスクの着用、手指の消毒のお願い
- エレベーターや朝食会場、大浴場などの利用人数の制限
- ホテル従業員の検温・マスク着用・手指消毒
- 館内の定期的な換気
- 触れる機会が多い箇所の消毒
- 客室清掃時の拭き上げ消毒
など
以上に加え、ヴィアインホテルチェーンはアドバンテック株式会社のサーマルカメラ検温システムの導入・運用を開始。最新技術の導入による新たな取り組みです。
サーマルカメラ検温システムではAIで顔を検出し、体温を測定。一定体温以上の発熱者を自動的に検知できます。(体温は任意で設定可能)。ヴィアインホテルチェーンではホテル従業員が宿泊客と一対一で非接触温度計にて体温を測定していましたが、サーマルカメラ検温システム導入後は一対一で体温測定する必要がなくなり、宿泊客・ホテル従業員ともに感染リスクが大きく低減。サーマルカメラ検温システムでは複数人の体温を同時に測定可能なため、チェックイン時の宿泊客の待ち時間やホテル従業員の作業負担も軽減できるなど、ホテル従業員にとっても宿泊客にとっても、メリットがあるシステムです。
ちなみにヴィアインホテルチェーンでは発熱者検知後の運用は発表されていませんが、再検温や医療機関への受診のお願い、入館のお断りなどの対応が考えられます。例えば帝国ホテル東京では37.5℃以上の発熱をしている方や体調の優れない方の入館をご遠慮いただくという対応です。
サーマルカメラとAIを利用した検温システムは東京都庁や参議院会館、空港、病院、学校、などでも採用。東京ドームでは7月13日にソフトバンクなどが提供するAI検温システム76台導入したことが発表されるなど、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策として様々な業界で採用されています。
ホテル業界ではホテルチェーンとしてはヴィアインホテルチェーンが日本初の導入とのことですが、「熊本ホテルキャッスル」や「穴原温泉 吉川屋」、「ザ・キャピトルホテル 東急」などにて検温システムが導入済み。新型コロナウイルスのワクチン開発がまだできていないことや感染リスクの軽減、宿泊客の待ち時間削減、従業員の削減といったメリットを考えると、今後もサーマルカメラ検温システムを導入するホテルが増えることが予想されます。
●引用元:
●ヴィアイン公式WEBサイト: