新型コロナウイルスの影響で訪日外国人は前年比で99.9%減を数え、その影響を真に受けているホテル業を含む観光産業。2020年4月の月次稼働率は前年比83.5%の減少、平均客室単価は前年比47.5%減、全体の宿泊者数は77%の減少となりました。これは緊急事態宣言が発動された中での数字ですが、感染者数はまだまだ少ない時期のものです。8月時点では東京で感染者数が300人に迫る日が連日続き、多いと400人を超えている日もあります。このままでは不況に歯止めが聞かず、倒産に追い込まれてしまう会社も増えていくことでしょう。それを防ぐためにはこれから先、企業として生き残っていくために時代に合わせた変化が必要になるのかもしれません。そこで今回はホテル業界が行っている「新型コロナウイルス」に対する予防や対策について記載していきたいと思います。
1.接触感染リスクの削減
ホテルには客室がありある程度の部分はパーソナルな部分として確保出来ますが、不特定多数の方が出入りするフロントロビーやレストランなどは、高頻度での消毒作業が必要となっています(※エレベーターのボタンやチェックイン時に使用するペン等)
客室についても清掃時には各備品の消毒作業が必要となり、更にはゴミのや使用済みのアメニティグッズなどの回収には細心の注意を払って清掃しなければならない状況で、通常の清掃よりも多くの時間を費やす形となり、負のスパイラルに入ってしまっている状況です。
2.飛沫感染リスクの削減
飛沫感染リスクの削減に関しては業種に関係なく従業員のマスク着用やアクリル板を使用しての接客、必要最低限の会話などはもちろん、ホテルのメインでもあるビュッフェの提供停止やパブリックスペースのハンドドライヤー停止など、大きく多くの面で制限をされてしまう状況です。特に接客サービスに業に置いてマスクの着用は口元が見えず会話もしづらいし、アクリル板を通してだと声も通りにくいためかなりマイナス材料となり、これからは新しい生活様式に対応した新たな接客の形というものを模索していかなければならないのではないかと思います。
以上上記に記載した内容が主にホテルで取り組んでいるコロナウイルス感染症対策となります。新型コロナウイルスの猛威は収束の気配がなく、まだまだ我々の生活を脅かしていくことになるでしょう。その中でも出来る限りの対策を講じ、この不況を乗り切って行く事が大切なのだと感じます。手洗い、うがい、マスクの着用と不要不急の外出は避ける、一人一人の協力が感染拡大の防止に繋がると信じています。